マウスウォッシュが味覚に影響すると言われる理由は?正しい使用法もご紹介

はじめに

マウスウォッシュは、口腔衛生を保つために広く利用されている製品です。日々の口腔ケアに欠かせない存在となっている一方で、味覚への影響について懸念する声も少なくありません。口臭を抑え、歯周病や虫歯の予防に効果的とされるマウスウォッシュですが、その成分や使用方法によっては味覚に影響を及ぼす可能性もあります。今回は、マウスウォッシュが味覚に与える影響やそのメカニズム、正しい使用方法、そして使用時の注意点について詳しく解説します。

マウスウォッシュと味覚の関係

マウスウォッシュと味覚には、どのような関係があるのでしょうか。以下で具体的な内容を解説していきます。

マウスウォッシュの味覚への影響

一時的な味覚の変化

マウスウォッシュを使用すると、口の中に一時的な爽快感や清涼感をもたらしますが、この感覚によって一時的に味覚が変わることがあります。特にメントールやミントが含まれていると、口の中がスースーして一時的に味覚が鈍く感じられることがあります。

味覚の鈍化

マウスウォッシュに含まれるアルコールや強い香料が口の中の味覚受容体に影響を与え、一時的に味覚が鈍く感じることがあります。海外製のマウスウォッシュの中にはエタノール濃度が高い製品があり、辛味を感じたり、口内がヒリヒリしたりすることもあるようです。

口腔内のpH変化

通常口腔内は中性に保たれていますが、マウスウォッシュの過度な使用によって口腔内のpHに影響を与えることがあります。pHの変化が味覚受容体の働きに影響を及ぼすことで味覚に変化を与える可能性があります。

過度な使用による長期的な影響

通常の使用ではマウスウォッシュが長期間にわたって味覚に大きな影響を与えることは少ないですが、頻繁に使用しすぎると口腔内のバランスが崩れることがあり、その結果として味覚に影響を及ぼすことも考えられます。

有効な成分にも副作用を引き起こすものがある?

糖尿病の合併症の1つに歯周病があります。その対策として有効とされているのがクロルヘキシジン配合マウスウォッシュです。さらに、2型糖尿病患者がクロルヘキシジン配合のマウスウォッシュを使用することによって、歯周病によって惹起される血糖値上昇の改善にも繋がることがわかってきました。

クロルヘキシジンを含む製品は、副作用として歯の着色、味覚異常、アナフィラキシーショックなどが報告されていますが、一般的に日本で販売されているものは非常に低濃度のため、用法用量を守って使用していればあまり心配する必要はありません。アレルギーをお持ちの場合や口の中に傷がある場合は、使用の前に歯科医師に相談してみるとよいでしょう。もし味覚に変化を感じた場合は、直ちに使用を中止し、必要に応じて医療専門家に相談することが推奨されます。

マウスウォッシュの味覚への影響のメカニズム

マウスウォッシュの味覚への影響は、どのようなメカニズムが考えられるのでしょうか。以下で具体的な内容を解説していきます。

成分の刺激

マウスウォッシュには様々な成分が含まれており、その中には舌や口腔内の粘膜を刺激するものも存在します。特にアルコールや強力な殺菌成分が含まれている製品では、その刺激が強くなることがあります。アルコールは口腔内を乾燥させる傾向があり、この乾燥が舌の味覚受容器に影響を与える可能性があります。これらの成分は、口腔内の細菌を効果的に除去する反面、粘膜に対する刺激が強くなるため、使用頻度や量に注意が必要です。

口腔内環境の変化

マウスウォッシュの過度な使用により、口腔内の種類や数のバランスが変化することがあります。口腔内の細菌バランスが崩れることで、一部の細菌が優勢になったり、逆に有益な細菌が減少することがあります。この細菌バランスの変化が味覚に間接的に影響を与える可能性があります。

唾液量への影響

唾液は味覚にとって非常に重要な役割を果たしています。唾液は食物の溶解を助け、味覚受容器へのアクセスを促進するため、唾液の量が減少すると味覚の感度が低下する可能性があります。マウスウォッシュに含まれるアルコール(エタノール)は、使用しすぎると口の唾液の分泌量を減少させる可能性があり、、これが原因で口腔内が乾燥し、味覚に影響を与えることも考えられます。

マウスウォッシュの正しい使用方法

安全にマウスウォッシュを使用するために、正しい使用方法を以下で解説していきます。

歯磨き後に使用

マウスウォッシュの効果を最大限に引き出すためには、歯磨き後に使用することが推奨されます。歯磨きによって歯垢や食べカスが物理的に取り除かれた後にマウスウォッシュを使うことで、口腔内の殺菌効果が高まります。歯垢が残っていると、マウスウォッシュの成分が歯面にしっかりと行き渡らないため、その効果が減少する可能性があります。

舌のケアも行う

舌の上には、食べ物のカスや細菌が溜まって形成される舌苔が存在します。舌苔は口臭の原因となるだけでなく、味覚にも影響を与えることがあります。舌専用のブラシを使って舌苔を掃除し、その後にマウスウォッシュを使用することで、口腔内全体の清潔を保つことができます。舌のケアを行うことで、マウスウォッシュの効果がさらに高まります。

過度な使用を避ける

マウスウォッシュの過度な使用は口腔内の健康に逆効果をもたらすことがあるため、製品に記載された用法・用量を守って使用することが大切です。過度な使用は、口腔内の有益な常在菌まで排除してしまう可能性があり、これが口腔内のバランスを崩す原因となります。適度な用法を守ることで、効果を維持しながら口腔内の健康を保つことができます。

使用後のすすぎは不要

マウスウォッシュ使用後に口をすすぐ必要はありません。むしろ、すすがないことでマウスウォッシュの成分が口腔内に残り、その効果が持続します。すすぎを行うと、せっかくの成分が洗い流されてしまい、効果が減少することがあります。そのため、使用後はそのままにしておくことが推奨されます。

歯磨きの代替にしない

マウスウォッシュはあくまで補助的な口腔ケア製品であり、歯磨きの代わりにはなりません。歯磨きは物理的に歯垢や食べカスを除去する役割を果たし、これを怠ると口腔内の清潔を保つことが難しくなります。マウスウォッシュは、歯磨きやフロスを使った後に使用することで、さらに口腔内の清潔を保つ効果を発揮します。歯磨きをきちんと行った上で、マウスウォッシュを使用することが大切です。

使用後の飲食を控える

マウスウォッシュ使用後は、少なくとも30分間は飲食を控えることが推奨されています。これは、マウスウォッシュの成分が口腔内に残り、その効果を発揮するためです。すぐに飲食をすると、マウスウォッシュの成分が洗い流されてしまい、効果が減少する可能性があります。このため、マウスウォッシュ使用後は時間を置いてから飲食をするように心がけましょう。

これらのポイントを守りながらマウスウォッシュを正しく使用することで、口腔衛生の維持に効果的に活用できます。マウスウォッシュは補助的な製品であり、基本的な歯磨きなどの重要性を忘れないようにしましょう。

まとめ

マウスウォッシュは、適切に使用することで口腔衛生を保つ強力なツールとなります。しかし、使用方法を誤ると口腔内の健康を損なう可能性もあります。正しい使用法として、歯磨き後や適度な使用を心がけると良いでしょう。基本的な口腔ケアも組み合わせて、マウスウォッシュを補助的に活用しましょう。マウスウォッシュの使用を検討している方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。

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